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2016/05/23

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「プロとはプロフェッショナルのみならず、プロセスのプロでもある」と野村克也の著書にあります。

「科学の不確実性や世代ごとの文化などを鑑みて、その時々の最善解と議論と行動の余地で対応している」というスタンスが重要と考えます。

僕は確率は少なくても重大な副反応を恐れる権利が大事にされるべきと思っていますが、賛成派でもそういう意見を考える人間と目先のイエスかノーだけを考える先生がいます。

全ての医療は同じプロセスが大事だと分かればおろそかにしてはいけないこととわかります。

「人はガンのみに生きるにあらず。」
聖書風に言えばそうでしょうか?

プロセスを大事にするという作業は、この問題以外も含めて総合的に人間社会を発展させるにあたって重要だと思います。

個人的には、何らかの要因で子宮頸がんの発生率が上昇するなら、子宮頸がんワクチンには大きな意味があると思います。
子宮頸癌のキーファクターはパピローマウイルスでも、様々な要因があるのは確かです。

HPVワクチンで重大な異常が発生した原因が前後の食事かもしれないという文章は、確率は低くてもHPVワクチンが効いた群にも適応される論理です。

そういう、スタンスであれば、多くの人が受け入れられると思います。

「子宮頸がん以外では、ワクチン接種後の脳炎(中枢神経後遺症)が認められるのに、子宮頸がんワクチンではあり得ません」、というのはプロの意見ではありません。

そういう意味でも、岩田先生の理屈が一番妥当だと思います。

寺田次郎 拝

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