医学界新聞でも紹介しているが、これはよい本ですねえ。
こんだけ海外旅行や海外出張、海外在住が普遍的なのに、トラベルメディシンはまだまだ「感染症の領域」と勘違いされていることが多い。非感染症のほうがコモンであり、むしろ産業医とかプライマリケアに属するところが大きい。海外にはよい教科書が多いが、日本の疫学や法制度を加味した教科書が望まれていた。本書は、国内においてはもっとも網羅的な基本的教科書だと思う。予防接種の同時接種を推奨しているなど、その考え方は基本的。感染症も頻度と重症度を星をつけていてリスクに対する基本的なコンセプトがしっかりしている。空港における透析バック交換場所まで提示されていてとても具体的だ。日本の医学書も、本当に質が高くなってきましたね。
でも、こっちも悪くないですよ、、、と宣伝。時差ボケやインスリンの打ち方など、基礎疾患への対応はこっちのほうが詳しいですし、全体のボリュームも大きいです。リファレンスとして、併せてどうぞ(宣伝ですから)。
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