ぼくのアイドル(ロールモデルではない)はポール・ファーマーだが、日本にも國井修先生がいる。たぶん学生の時にAMDAかESSかなにかの講演会をお聞きしたのが最初の邂逅で、とにかく桁外れなスケールとデターミネーションにはああ、と口あんぐり状態になったのを覚えている。
今回、JICA関西のプログラムで神戸大学にお招きすることができた。金曜日にレクチャーをしていただくので、今から楽しみである。
國井先生は、学生時代からインド留学、インドの伝統医学を学び、その後も遺伝子組み換え作物や代替医療にも高い関心をお持ちであった。その反面、先端の感染症学や疫学、公衆衛生学にも精通しており、その複雑で多様な世界観は強く共感できる。活躍の場も、カンボジア、アフガニスタン、ミャンマー、ソマリア、ルワンダ、インドネシア、シエラレオネ、ペルーなど数え切れないほどである。これほど地に足がついたやり方で世界中で活躍した医療者は、そういないはずだ。
医学生や研修医、ナースなど、多くの人にぜひご一読いただきたいのが本書である。口あんぐりを保証します。
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