たまたま東京に行ったので、葛飾の感染・免疫懇話会に出る。
口蹄疫の勉強のためだ。帝京科学大学の村上洋介先生のレクチャーを聴く。非常に勉強になった。まったく動物の感染症って難しい。でも、僕のレクチャーもみんな今の僕みたいな気持ちで聞いてるんだろうな。初心に戻った。でも、逆に言うと、人の感染症も動物的にはアプローチできないんだろうな、という意味でもあるな。知事とか、政治家とか、メディアとかが軽々しく「こうするべきだ」とか「こうするべきじゃない」とか口にしない方が良い。インフルエンザと同じ構造で間違っている。
雑ぱくなメモ
牛は検出動物
豚は増幅動物
山羊、羊は病気が出にくく運搬動物
潜伏期は2日から10数日
・動物によって異なる。発病前にウイルスを大量に排泄している。
・排泄物、分泌物の中では大量のウイルスがあり、感染力は長時間失われない。溝のある靴などは危ない。
・ワクチンは発病を防ぐが感染を防ぐ事が出来ない。だから、ワクチンが皮肉にも感染を広げる可能性がある。
・先進国はワクチンを接種せず、病気も起きていない清浄国(62カ国)。
・ロシアはワクチンベルトを作って侵入を防いだ。
・何週もウイルスをもつキャリアも
・農業テロの対応ウイルス。BSL3−Agクラスの施設で扱う。
・畜産物の検疫はOIE基準でマニュアル化している。
・発病予防用ワクチンと緊急防疫用ワクチンはことなり、後者は抗原性も強くアジュバントも多い。免疫応答は早く。宮崎で使ったのは後者
・動物によって免疫応答は異なる。豚は応答悪い。
・世界の研究の中心は英国。
・日本は小平とつくばの動物衛生研究所
・台湾は1997年から発生しているが、ワクチンで対応しようとして上手くいかなかった。殺処分は300万頭以上
・動物は立てなくなってしまって、人道的に殺さざるを経ないことも。人道的に。煮沸すれば患畜を食べる事は可能。
・韓国2000年。ワクチン接種。1年以上かかった。
・英国 殺処分方式。1960年代には風によって60kmも飛んでいった事も。1991年にはEUでワクチン中止。
・2001年から羊から発生。牛に。フランスの講師と感染羊で。オランダにも波及。畜産産業への不投資が起こした人災か。
・現在、口蹄疫抗ウイルス薬開発中
・熟成ハムは200日近くウイルスを保持する事もある。これを豚に与えたりすると、問題になる。
・宮崎では90万くらいの殺傷
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