心理学に何ができるか、と言う命題は、何ができない、何ができていないのか、という問いに換言できます。内部にいるインサイダー、心理学者は心理学のオールマイティー性を主張しがちになりますが、門外漢には正当に評価ができない。誠実な学者がこのような検証を行うのはすばらしいと思います。
こどもへの「育て方」の寄与するところは小さい、フロイトの学説に根拠はない、暴力的映像が暴力を引き起こす可能性は小さい、、、、テーマ、表題だけが上滑りして一人歩きをするこの国のアカデミズムを厳しく批判しています。スクールカウンセラーのあり方についても厳しい目が向けられています。とても興味深い本でした。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。