こんなときだからこそ、本を読んでおきたい。新型インフルとはなんの関係もない本がよいです。できれば、言葉の美しさが再確認できる本ならなおさらよいでしょう。言葉に対する感受性を高めておかないと、こういうときは乗り切ることができないのです。
待ちに待ったチャンドラーの村上訳がいつの間にか発売されていて、本屋さんで偶然気がつきました。偶然の邂逅って素晴らしいですね。
村上春樹はどちらかというと直訳調、英語が透けて見えるような翻訳をします(彼の小説も英語的ですが)。今回はさらに、わざと木訥な訳語を使って異化作用を狙っているような気すらします。気のせいかも知れませんが。
前作、ロング・グッドバイの装丁が素晴らしいと(軽装版じゃない奴)感心したのですが、今回はハードボイルドの通俗的なたばこの煙でちょっとがっかり(内装はきれいです)。本も見た目が大事です。そういえば、最近出した感染症診療Q&Aも通俗的な教科書的な装丁で、そこが気に入りませんでした。中身はそんなに悪くないのに、、、手に取る気が、しない。よだれのでない装丁なのです。
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