僕のいう「速読」というのは読むスピードもそうだが、どちらかというと「飛ばし読み」のことである。目的に応じて、ランダムアクセスに本を読むことをいう。実用書に多い。自分の関心の強さに応じて「飛ばす」程度は決定する。詳しい年代、規則の名前などに興味がない場合はさらさら飛ばす。精緻に読むことに価値があれば、もちろん遅読となる。たまたま偶然昨日本を探していたら書棚で「神の子どもたちはみな踊る」を見つけた。時期が時期だけに手に取って読む。遅読といっても村上春樹は読みやすいので時間はかからない。読むのは二度目だが、一度目は何を読んでいたのだろうとあきれるほど、新しい感動があった。神戸にいるせいか、こちらの感受性が変わったせいなのか、よく分からないが。
安楽死、尊厳死の問題は死を規定する恣意性に問題がある。そのことは「感染症は実在しない」で検討した。須田先生の立場を肯定する派も否定する派もいるだろうが、何をもって死とするかを根源的に考えない限り、そこに答えは見いだせない。いずれにしても本書を読んで強く思うのは、裁判の世界って本当に医療と噛み合わないという「世界観の違い」だ。ここも前提を疑うべきだ。
僕らにとってとても大事な中医協。(実際的にも感覚的にも)現場を離れたお年寄りはいいから、現実目線で議論できる人で決めて欲しい。厚労省はいつも人選が下手(わざとだろうけど)
僕がいたときは壊滅的だったNHSの復活劇。課題は多いが英国のやり方は参考になる。程度問題だが、アメリカよりも参考になる可能性が高いと思う(医療についてアメリカをモデルケースにできる国ってどこにあるの?)
オムニバスだが、一番興味深く読んだのが巻末の高岡善人先生のエピソード。
これもオムニバス。著者の熱い思いが余って「すべって」しまうところが目に付くが、「総合医」について知りたいビギナーが読むには適当かも
医療コンサルタントの目線から書いた医療崩壊。帯にあるように「本質」かどうかは分からないが、問題点をうまく網羅していると思う
机の上に積んであった本で何気なく手に取った。成熟とは何か、など考えているテーマがかぶって興味深い。ツツガムシ病の病原体っていろいろ学名がある、、その理由も初めて知った。
僕は言語フェチで黒田先生のファンなんです。この本を読んで、メディカル朝日のばい菌辞典のアイディアが生まれた
もうけっこうおなかいっぱいです
本当に素晴らしい短編集。「かえるくん、東京を救う」と「蜂蜜パイ」は特に胸を締めつけられた。
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