これも難しかったです。病名に引っ張られてしまいました。眼に「あれ」がなくても、、、教科書にはちゃんと書いてあるのでした。
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もちろん、表題は冗談(だじゃれ)です。この話をしたかっただけ。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(09)60486-4/fulltext
この号は、パレスチナ・イスラエル問題を表面から扱っていて、さすがにランセットは重厚な医学誌だと感銘を受けました。次号ではたくさん反響も出ていました。日本の医学雑誌でcontroversialな問題に正面から対峙しているものをほとんどみず、なあなあ、しゃんしゃんでやっているのとはえらい違いです。ランセットの価値は、インパクトファクター以外の所にもあると思います。
あと、むずかしいケースを一つ。これも診断、思いつきませんでした。
http://www.bmj.com/cgi/content/extract/338/mar09_1/b247
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J Am Coll Cardiol. 2009 Feb 3;53(5):436-44.
19179202
TEE断られてもCTならできる日本では有用でしょうか。CTで診断するIEの話。
Clin Infect Dis. 2009 Jan 1;48(1):65-71.
PMID: 19046065
ブドウ球菌の心内膜炎にアミノグリコシドは必要?という古くて新しい問題。take home messageはアミノグリコシドのクレアチニン−クリアランス低下は、1日0.5%。覚えやすい。
投稿情報: 10:01 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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26歳女性の7週間の頭痛、行動変容、けいれんなど、、、そして徐脈
これは難しかったです。分からなかった、、、勉強になりました。
投稿情報: 09:51 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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結論から言うと、これは本当に名著だと思います。ただし、不遜な言い方を覚悟を決めていってしてしまうと、これを読んでもその意味するところを理解する読者は少数派でしょう。amazonでも辛い批評が多いですが、それはある意味当然のように思いました。
水村美苗さんは、日本語と英語、日本語と外国語、日本文学について突き詰めて考えつめた方です。そのような追体験なしに本書を読んでも問題意識は共有できないでしょうし、単にテクニカルに言語学やその周辺を研究している「プロ」であれば、なおのこと分からないでしょう。ちょうど、医者の多くが「病気とは何か」と突き詰めて考えたことがない故に、表層的な病気の認識しかしていないのと同じように。
多くの読者は、おそらくは本書を通俗的な懐古主義、「昔は良かった」的なエッセイとしか読まないでしょう。「ここは日本だ、アメリカじゃない」という狭量な日本唯一単独主義者にも嫌悪されるでしょう。
逆に、ここまで突き詰めた、日本語と英語、外国語、文学について突き詰めた、そういう追体験があると、本書の一文一文は魂の奥底まで突き刺さるような驚異的な文章の集まりになります。
もっとも、私個人は日本語や日本文学には絶望していません。水村さんは教育を形成する日本政府が危機感がなく、勇気がなく、頭が悪く、無策であり、学校教育における国語が絶望的な状況にあると嘆きます。私もまったく同感で、彼らは危機感を欠き、勇気がなく、頭も悪く、無策です。
でも、国語教育が日本語や文学の質を担保するわけではないと私は感じています。彼らを頼りにしない、という覚悟を決めれば、まだ日本語は亡びない可能性をもっていると。それを守るのは私自身、自分自身なのだと。
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
茨木のり子の言葉をこんな時に思い出すのでした。もちろん、この話は文学だけには留まらないのですが、、、、、
投稿情報: 09:08 カテゴリー: 本、映画、その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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前々から疑問に思っていた精神科系疾患の病名と見立ての問題にクリアに答えた本。今抱えている病気のとらえ方を見つめ直す意味でもよい頭の整理になりました。うつ状態という症状概念とうつ病という疾患概念は異なる、というような部分が明記され、がんになったときや災害にあったときに様々な症状が出るのは「異常状況における正常反応」で決して病気ではない、という考えも納得がいきます。
良心の領界
静かで力強いスーザン・ソンタグの言葉がたくさん聞ける本。孤独と連帯の関係についてのコメントがとくに印象深かったです。連帯、なんて私たちの世代には遠い遠い言葉ですが。
難しいことを簡単に書くのは本当に難事で、その内面をよくよく咀嚼していないとできない芸当です。そういうことをいとも簡単に(と外野からは思える)やってしまうのが甲田さんや池田清彦さんたち天才なのでしょう。
投稿情報: 08:36 カテゴリー: 本、映画、その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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気がつくと3月ももうすぐ下旬。今年度もおしまいです。
恒例のIDATENウインターセミナーが神戸大で行われています。本日は最終日。毎年レベルアップしているように思いますが、今回はとくにインストラクターのレクチャーの質の高さに驚く毎日でした。
今回は、神戸大の学生さんとうちの事務局は本当に前々から細かい準備を重ねてきました。会場や宿の確保、懇親会のセッティングや観光ツアーの準備、コーヒーメーカーやゴミ箱の設置など、細々したところに目配り、気配りの届いた素晴らしい準備だったと思います。その間、私はぼーっとコーヒーを飲みながら傍観しているだけで全く役立たずでした。準備に奔走してくださった皆さんにはこころから感謝しています。
また、毎回忙しい診療の合間にこのような質の高い感染症セミナーを準備してくださった音羽病院の大野博司先生と、静岡がんセンターの大曲貴夫先生たちIDATENのメンバーの皆さんにも感謝感謝です。セミナーに参加して感染症の面白さが分かった、感染症ファンになった、という人も多く、目を輝かせ、息を弾ませて感染症の面白さや難しさを語ってくださる参加者の顔を見るにつけ、このようなセミナーの意義深さを感じたのでした。
本日は最終日、今日も朝からぼーっとみんなの活躍を傍観しています(結局最後まで役立たず)。
投稿情報: 08:08 カテゴリー: 感染症 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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今週から、NEJMのMGHケースカンファレンスを使って勉強会をすることにしました。一人が原稿を読んできて、病歴の部分をプレゼンします。ここで、鑑別疾患を挙げて、種明かし、という流れでやります。30分程度のコンパクトなやり方で、特にスライドとかも用意させません。病理所見もざっくりいきます。簡単に継続できることを目的にしています。まあ、他院でも同様の企画はあると聞きますから、うちのオリジナルではもちろん、ありません。
今回のお題は、26歳男性既往歴なし、の右目の視力低下でした。
http://content.nejm.org/cgi/content/extract/359/26/2825
病歴から急性疾患、慢性疾患、突然発症の疾患と分け、病歴・身体所見から解剖学的なアプローチをしていき、鑑別疾患を挙げていけば診断までの道筋はそれほど困難ではありません。が、うちの研修医達はこれがまったくできていないことが明らかになりました。みんな、文脈を無視して「思いつきで」鑑別を挙げているのです。普段からこういうアプローチをしていて、そして鑑別が思いつかないと手も足も出ないから、「とりあえず検査」となるのでしょう。
このセッティング、この医療環境では、このような教材の活用は思いの外教育効果の高いことに、少し驚きました。これ、学生・研修医向けのレクチャーでも取り入れてみようかな。
投稿情報: 10:05 カテゴリー: 感染症 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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週一回で、ハリソンの感染症の部分を一章読んでいます。これが存外面白い。
アメリカでも日本でも、ハリソンをくさす人はいます。医学知識の進歩がこれだけスピーディーになって、数年のタイムラグがある印刷された媒介である「本」というものに見切りを付けた発言かもしれません。ところがどっこい、多くの本がそうであるように、医学書もまた印刷媒介は必ずしも「無駄」ではないようです。
ハリソンのすばらしさは情報の新しさ、というよりも問題のエッセンスのまとめ方のうまさかと思います。特に素晴らしいのは洗練されたテーブルで、複雑に見える問題のポイントを上手に浮き彫りにして、概念をまとめ上げています。疾患概念の把握が弱い研修医は多く、キーワードばかりがでてくるのです。国家試験では満点が取れるのですが、患者ケアができないのです。ハリソンを読んでいると、今まで捉えていた疾患の概念を編み直して、よりすっきりした形で頭にしまい直す、という作業ができるのです。
投稿情報: 09:52 カテゴリー: 本、映画、その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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